高齢者は筋肉が衰えやすく、これを防ぐためには積極的な栄養摂取と運動が必要となります。
筋肉量や脂肪量の現状把握や、栄養摂取と運動の効果を体組成計で見える化しましょう。
高齢者は筋肉が衰えやすい
40代以降、筋肉は衰えやすく1)、これにより要介護や死亡のリスクが高めるなど、健康に対してさまざまな悪影響を及ぼすことが明らかになっております2, 3)。そのため特に高齢者では、体脂肪が過剰になりすぎないようにだけでなく、筋肉が衰えないようにも気を付ける必要があり、いずれの改善にも積極的な栄養指導と運動指導を行うことが重要であるといえます。
個々に即した運動と栄養管理実施のために
筋肉の衰えを予防し改善するためには、特に「運動」と「栄養」が大切であり、これらを組み合わせることで、効果的に筋力や筋肉の質が改善することが報告されています。ただし、不活動が原因であるにもかかわらず、栄養管理のみを実施することは適策ではないように、個々の主因を分析し、個々に即した対策を行うことが大切です。
体格の評価としては、身長と体重から算出するBMIが古くから用いられてきました。しかし、これまでの研究により、脂肪量が多いと死亡リスクが50%増加し除脂肪量が多いと30%減少しますが、一方のBMIではこれらの影響が相殺されてしまい、死亡リスクの予測能力が体組成よりも低いことが、確認されています4)。
体組成評価を行うことで、脂肪量や筋肉量、またどこの部位の筋肉が少ないが明確となります。また、筋肉量に基づき基礎代謝量も推定されるため、一日に摂取すべきエネルギー量を割り出すことも可能となるため、個々に即した運動と栄養管理を実施しやすくなります。
zaRitzを用いて体組成+下肢機能評価
「老いは脚から」といわれているように、筋力の衰えは下肢において顕著であることから5)、下肢に限定した筋力評価を行うことで、加齢による虚弱化や転倒などのリスクをより正確に把握できる可能性があります。タニタのzaRitz(ザリッツ)は、椅子から最大努力で立ち上がる動作を行うだけで、下肢筋力とバランス機能を簡便に評価することができます。また、体組成計と組み合わせて、結果を一元管理することも可能です。
出典:
1) 谷本芳美他. 日老医誌, 47: 52-57, 2010.
2) Cruz-Jentoft AJ et al. Age Ageing, 39(4):412-423, 2010.
3) Cruz-Jentoft AJ et al. Age Ageing, 48(1):16-31, 2019.
4) Sedlmeier AM et al. Am J Clin Nutr, 113: 639-46, 2021.
5) Hughes VA et al. A Biol Sci Med Sci, 56: B2019-217, 2001.
タニタの業務用体組成計は、4C Technology採用のアルゴリズムにより、精度の高い体組成計測が可能です。
また、これまでにも国内外の政府統計で使用された実績もあります。
どこの部位の筋肉が衰えていて、どこを中心に運動するべきかを正しく評価するために、体組成を部位別に計測できる機種がおススメです。
業務用マルチ周波数体組成計
MC-780A-N
4C
Technology
部位別
測定
マルチ
周波数