1923年、タニタがこの世に産声をあげてから、もうすぐ一世紀を経ようとしています。振り返ればシガレット・ケースや貴金属・宝飾品などの製造・販売を振り出しに、オーブントースターや電気ポット、電子ライターといった時代を先取りするさまざまな商品やサービスを開発・提供してきました。
その中でも現在の主力事業になっている健康計測機器分野においては、1959年に家庭用体重計の製造を開始して以来、1992年に乗るだけで体脂肪率がはかれる世界初の体内脂肪計を、2004年には全身だけでなく部位別に体組成がはかれる世界初の部位別体組成計を開発するなど常に業界の先駆けとなる技術・商品を開発してきました。
今回、タニタ博物館に収蔵しているこれら体重計や世界初の体脂肪計は、その時代の社会背景をかいま見ることのできる貴重な産業遺産とも言えます。また、蓄積してきた健康をはかる技術は、デジタル尿糖計や睡眠計、活動量計などへと派生し、現在ではさまざまな角度から皆様の健康をより詳しくモニタリングできるようになりました。
こうした機器を収蔵したタニタ博物館を一般公開することによって、タニタという企業が歩んできた歴史とともに、「健康をはかる」ことの重要性や理解がより深まることを願っています。
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