体組成分析は、4Cの時代へ
最先端の医学的分析手法である「4C法」を基準とした
アルゴリズムに加え、タニタの計測技術を集約し、
体組成を高い精度で導き出す高精度測定技術
「TANITA 4C Technology」。
体格や体形による誤差を解消し、
さらなる高精度分析を実現しました。
*「4C Technology」は株式会社タニタの登録商標です。
一般的な家庭用の体組成計は、生体インピーダンス法を使用し、からだに微弱な電流を流し、その電気抵抗値をはかります。その電気抵抗値と体重、身長、性別、年齢などの情報を、生体データをもとに作られたアルゴリズムで解析することで、体脂肪率などの体組成を算出しています。
そのため、体重を正確にはかる重量測定技術、体内の変化を精巧に捉える生体電気抵抗測定技術、体組成を算出するアルゴリズム※などが、正確性を左右する決め手となります。
※体組成を推定する計算式のこと
現在、体組成研究の専門家から精度・信頼性が高く実質的な体組成測定の基準法とされているのが、からだを「脂肪」「ミネラル」「タンパク質」「水分」の4つの成分に分けて分析する「4C法」(4compartment model method)で、体組成測定のゴールドスタンダードとされています。
タニタではこの4成分での分析を行うため、これまで採用してきたDXA法に加え、密度法による体積測定、重水希釈法による水分量測定、体重測定の4種類の分析方法を組み合わせ新たなアルゴリズムを開発。
これにより、からだの厚みや体積など体格の個人差の影響を低減し、あらゆる生活者に対してより正確な計測値を提供することを可能としました。
タニタでは、1992年に乗るだけではかれる体脂肪計を発売してから30年近くにわたって体脂肪計・体組成計の研究開発を行い、これまで国内・海外合わせて1万5000件以上の生体データを収集してきました。
また、基準となる母集団も人口統計にあわせて見直しています。
人間のからだは常に変化しているため、微細な重量変化をとらえることは大変難しいことです。
タニタが1995年に発売した家庭用普及型体脂肪計は重量の表示単位は200g単位でした。
真値を目指し、微細な変化が捉えられるよう精度の向上を追求し、100g単位、50g単位へと、細かな計測が可能となりました。タニタは今後も真値を求め、重量計測技術の更なる精度向上を追求します。
また、タニタでは日本ではじめて家庭用はかりでJIS認証を取得した自社工場で製造を行い、厳重な検査を経て出荷しています。
家庭用の体組成計は1つの周波数の電流をからだに流し、電気抵抗値を算出していましたが、「TANITA 4C Technology」を取り入れたインナースキャンデュアルは2つの周波数(デュアル周波数) で測定します。
これにより安定した測定を実現するほか、細胞レベルの分析が可能となり、「筋肉の質」を評価する「筋質点数」を表示します。
「TANITA 4C Technology」は、
こうしたタニタが持てる技術の集大成です。
今後もタニタでは、家庭で手軽にはかれる体組成計の
高精度化・高機能化を進めていきます。
1992年にタニタは世界で初めて乗るだけではかれる体脂肪計を開発・発売しました。その後、体脂肪計は体組成計へと進化。
タニタの体組成計は世界100カ国以上で使用され、さまざまな分野で認められています。しかし、私たちは常に分析精度の向上を目指しています。そこで、最も正確な分析技術である4C法でのデータを基に、新たなアルゴリズムを開発しました。私たちは、最高レベルの技術と精度を皆様に提供することを約束いたします。
スティーブン・ヘイムスフィールド 博士
(アメリカペニントン・バイオメディカル研究所 常任理事)
Professor Steven Heymsfield
Executive Director of Penningoton Biomedical Research Center.
Baton Rouge USA.
ペニントン・バイオメディカル研究所 常任理事。
体組成分野で世界的に有名な研究者の一人であり、タニタ・メディカル諮問委員会のメンバーとして、20年以上タニタの商品開発に携わっている。