タニタの考える健康
2021.11.10
日本人にもっとも多い病気である高血圧の予防ポイントや、血圧に関するQ&Aをご紹介します。
日本人にもっとも多い病気で、国が行った健康調査によると約4300万人の患者がいると推測され、実に日本人の1/3が高血圧といわれています。
高血圧は自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに心血管病が進み、心不全や心筋梗塞、脳梗塞や脳出血などといった生命に関わる合併症を引き起こす危険性があります。そのため、日頃からご自身の血圧を把握し、少しでも早く危険要因に気づくことが大切です。
血圧には、正常値や高血圧の基準の目安となる数値があり、日本高血圧学会により高血圧の目安(一般向け『高血圧治療ガイドライン』解説冊子 2019年)が発表されています。
血圧値の分類(成人血圧、単位はmmHg)
正常域血圧 | |||
---|---|---|---|
分類 | 収縮期血圧 |
| 拡張期血圧 |
正常血圧 | 120未満 | かつ | 80未満 |
正常高値血圧 | 120~129 | かつ | 80未満 |
高値血圧 | 130~139 | かつ/または | 80~89 |
高血圧 | |||
---|---|---|---|
分類 | 収縮期血圧 |
| 拡張期血圧 |
Ⅰ度高血圧 | 140~159 | かつ/または | 90~99 |
Ⅱ度高血圧 | 160~179 | かつ/または | 100~109 |
Ⅲ度高血圧 | 180以上 | かつ/または | 110以上 |
(孤立性)収縮期高血圧 | 140以上 | かつ | 90未満 |
上記の値は診察室で測定した場合の血圧値です。
家庭血圧は上記の値より5mmHg低い値を目安にしてください。
1.減塩
塩分は1日6g未満を目指し、徐々にうす味に慣れましょう。(※1)
2.食物
野菜や果物を積極的に食べましょう。
脂肪分を多く含む食べ物を控え、青魚類を食べるよう心がけましょう。
3.減量
BMI[体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)]を計算して、その地が25以上であれば、25未満になるよう減量にチャレンジしましょう。(※2)
4.運動
野菜や果物を積極的に食べましょう。心臓や脳に病気がなければ、ウォーキングなどの有酸素運動を毎日30分以上行うようにしましょう。
瞬間的に強い力を入れる運動(腹筋など)は不向きです。
5.節酒
純アルコール換算で、男性は1日20~30ml、女性は10~20mlを超えないようにしましょう。(※3)
6.禁煙
タバコはやめましょう。タバコを吸う人のそばにいることでも間接的に煙を吸うことになるので、家族に喫煙者がいたら協力してもらいましょう。
そもそも血圧とは?高血圧はどんな状態?
血圧に関する基礎知識を動画でご説明します。
今日からできる!血管へのダメージを減らす、血圧との上手な付き合い方を動画でご説明します。
A. 血圧が血管壁を押す力のこと。
心臓が縮んだり広がることにより発生する、全身の血管へ送り出された血液が血管の壁を押す圧力のことです。
A. 「上」は最高血圧、 「下」は最低血圧の値。
最高血圧は心臓が縮み、短い時間で強い圧力がかかっているときの値。最低血圧は心臓が広がっているときの値です。
A. 高血圧基準は「上」最高血圧 135mmHg、「下」最低血圧 85mmHg。(家庭血圧)
血圧が高いと、将来「心臓病」や「腎臓病」、「脳卒中」を引き起こす危険があります。健やかな生活を送るためには上135mmHg/下85mmHg未満を保ちましょう。
A. 高血圧の90%以上は原因不明。
肥満、ストレス、運動不足、過労、血管の老化、塩分の摂り過ぎ、喫煙など、生活習慣と深い関わりがあります。また、遺伝的な要因も関係していると考えられています。
A. 自覚症状はほとんど現れません。
症状がないからと放っておくと、動脈硬化を進行させ「脳卒中」や「心筋梗塞」、「腎臓病」などの重大な病気を引き起こす可能性もあります。血圧測定を習慣化し注意しましょう。
A. リラックスした状態で正しい 数値の測定ができるからです。
病院での測定時は、緊張して本来の数値よりも高くなってしまう人がいます。日本高血圧学会のガイドラインでも、「高血圧判定では診察室血圧よりも家庭血圧を優先する」としています。
A. 正しい姿勢でリラックスして 毎日同じ時間に測定。
緊張状態では血圧が上昇してしまいます。安静を保ち、必ず座って同じ時間にはかり毎日の変化を記録しましょう。
低室温 お知らせ機能 ※業界初
測定する前に室温を自動で測定。低温(9℃以下)であれば測定の中止を促します。
2ステップの簡単装着、 クリップアームカフ採用 ※業界初
「はさむ」→「巻く」だけで、簡単に装着ができるから、毎日続けやすい。
1人分の測定結果を 90回・60回分メモリー
「はさむ」→「巻く」だけで、簡単に装着ができるから、毎日続けやすい。
毎日記録することで血圧の推移が可視化でき、測定することが楽しくなります。
記入用紙のダウンロードはこちら (A4サイズ)〔PDF:84KB〕
測定した血圧データを、WEBサイトやアプリに記録できる健康管理サービス「ヘルスプラネット」もご利用ください。
A. 日本人の食事は食塩摂取量が多く、高血圧の原因の一つといわれています。
そのため、減塩による降圧効果が大きいのです。
私たちのカラダにとって、塩分などのミネラルは非常に重要な成分ですが、塩分の摂り過ぎは高血圧などの生活習慣病を引き起こす原因になります。
タニタの塩分計で塩分を管理して今日から減塩生活を始めましょう。
コツ1 だしやスパイス、香味野菜を使って、塩分をカットする
汁物や煮物は風味豊かな「だし」を使うことで、塩分を控えても美味しく仕上がります。また、スパイスやねぎなど、噛むと香りがでる香味野菜を使うと、塩分が少なくても、味にアクセントがついて美味しくなります。
コツ2食卓を減塩仕様にする
調味料をはじめから手の届くところに置かず、簡単に塩分をプラスできるような状況をつくらなければ、意識しなくても自然と薄味に慣れてくるはずです。
コツ3ものたりなければ割り醤油をかける
もの足りないと感じたら、レモンなどの酸味やスパイスをプラス。どうしても塩分が足りないと感じる場合は、醤油をだし汁で薄めた割り醤油などを使うのもおすすめです。
コツ4減塩タイプの調味料を活用する
減塩醤油以外にも、ソース、みそ、ケチャップ、塩などにも減塩タイプを活用するのもおすすめです。手軽に使えて便利なインスタントのだし類は「食塩無添加」と表示されたものを選ぶようにしましょう。
コツ5塩分計を活用する
タニタの塩分計で塩分を管理して今日から減塩生活を始めましょう。
コツ6塩分の多い保存食・加工品に注意する
肉の加工品、魚の干ものや練り製品には、食品を長持ちさせるために塩分・保存料が多く含まれているので、食べ過ぎに注意しましょう。
食品パッケージに記載の栄養成分表示の「ナトリウム量」から簡単に塩分相当量がわかる計算式を覚えておきましょう。
ナトリウム量(mg)×2.54÷1000 =塩分相当量
※774mgの塩分相当量は1.96g
(774×2.54÷1000=1.96)
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