フレイル博士のコラム
筋肉量の低下スピードを落とそう
体重と筋肉量の変化を比較したグラフを見てみよう。
18~39歳の数値を100%としたとき、65歳以上では、男性も女性も体重はほぼ横ばいだが、筋肉量は10%以上減っている。
年齢が上がるにつれて筋肉量が減りやすいため、若いうちに筋肉量を高めておくことと、40代以降は筋肉量をできるだけ減らさなようにすることが大切だ。
体重と筋肉量の年代比較
*体重の低下率はBMIを、筋肉量の低下率はSMIで比較した
BMI(Body mass index)
…身長と体重のバランスを表した数値で、体重[kg]を身長[m]の2乗で割って計算される。体重がその身長の割に多いか少ないかを示す指標。
SMI(Skeletal muscle mass index:骨格筋指数)
…身長と筋肉のバランスを表した数値で、四肢筋肉量[kg]を身長[m]の2乗で割って計算される。腕や脚についている筋肉量が身長の割に多いかどうかを示す指標。SMIが男性で7.0、女性で5.7を下回るとサルコペニアの可能性が出てくるから注意が必要。
出典)Yamada Y.et al. Comparability of two representative devices for bioelectrical impedance data acquisition.
Geriatr Gerontol Int ,2016,16(9):1087–1088