タニタの考える健康
2014.03.03
ロコモと略されるロコモティブシンドローム。生活の質を大きく下げてしまうこの症状について学んでみましょう。
「ロコモティブシンドローム:運動器症候群(通称:ロコモ)」とは、からだを動かすのに必要な運動器に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった動作が困難となり、寝たきりになる危険性が高くなる症状をいいます。高齢者の健康寿命の延伸や生活の質の向上、社会参加を促進するには「ロコモ」を早期に対策・予防することが大切です。
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことです。平均寿命との違いは要介護や寝たきりといった人の手を借りなければならない「不健康な期間」にあります。この期間は本人やその周りの家族などにも大きな影響を与えます。健康寿命を延ばす為にロコモ対策は欠かせません。
では、なぜロコモになるのでしょうか? その理由としては、「加齢」と「運動不足」による筋力の低下とこれが引き起こすバランス能力の低下、骨や関節の病気が挙げられます。骨や関節の病気には、骨粗しょう症、変形性膝関節症があります。ここでは筋肉の維持について考えてみます。
ロコモの予防の一つには筋力の維持が大切です。年を重ねるにつれて筋肉の萎縮と筋力の低下は顕著に表れます。下の図は20歳の時の筋肉量に対する各年代の変化量を表しています。年齢を重ねるにつれて筋肉量は大きく低下します。その中でも特に下肢の筋肉の減少は大きく現れます。
日常生活機能の中で、下肢の筋肉には重要な役割があります。この筋肉は「立つ」「座る」「歩く」といった動作をスムーズに行うために重要になります。下肢の筋肉の低下はこれらの日常動作に支障を来し、転倒や寝たきりへの危険性を高めます。こうならないためにも日頃から筋肉を使ってからだを動かすことが重要となります。筋力を維持するためには、ウオーキングやランニングのような持続的なトレーニングに加えて、「スクワット」のような動作を行うトレーニングに取り組みましょう!
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