運動
2021.10.01
熱中症は毎年数万人以上が救急搬送されており、誰でもかかる危険があります。 適切な対策を取り、暑い季節を安全・快適に過ごしましょう。
暑い夏、気温が上昇すると体温も上昇します。 からだは体温を調節するために汗を出し、その気化熱によって体温を下げようとします。
しかし、外気温が高く、湿度も高い場合、汗が蒸発せず体温調節ができない状態になり、熱が体内にたまります。 このような状態になると、失神・けいれん・意識障害などの多くの症状を引き起こします。 これらの症状を総称して「熱中症」と呼んでいます。
熱中症の発生には、気温・湿度・輻射熱(直射日光、照り返しなど)・風速が関係します。
このうちの気温・湿度・輻射熱の3因子を取り入れた指標である、暑さ指数(WBGT)を把握することで、熱中症発症の危険度を知ることができます。WBGT値が28℃を超えると熱中症の危険性が上昇します。
一般的な温湿度計では輻射熱の影響を正確に反映できないため、熱中症の危険性を適切に判断することができません。
「WBGT値」の把握には、輻射熱の影響を測定できる「黒球式」と呼ばれる屋外対応の機器を使用する必要があります。
※1,※2については、それぞれ28℃以上31℃未満、25℃以上28℃未満を示します。
特に高齢者は暑さを感じる感覚が弱くなるため、室内でも熱中症にかかる恐れがあります。
室内にいるからといって油断せず、室温・湿度を把握し、水分補給を行うとともに、早めにエアコンをつけるなどの対策を取るようにしましょう。
また、乳幼児は体温の調節機能が十分に発達しておらず、意思表示もできないため熱中症の危険性が高まります。
周りの人が気をつけ、熱中症を予防しましょう。
熱中症の危険性が高い環境下でも、「自分はまだ大丈夫」「暑いと思わない」といった感覚で判断してしまったり、「周りの人が頑張っているのに自分だけ休憩できない」といった雰囲気で適切な休憩・水分補給ができなかったりする場合があります。
熱中症の発症を予防するためには、水分の補給が大切です。
下記のポイントを参考に、適度な水分補給を行いましょう。
熱中症の発症を予防するためには、からだに熱を溜めないことも重要です。特に真夏に運動に取り組むと、体温は上昇し、熱を逃がしにくくなります。
特に手のひらを冷やすことは、首元を冷やすよりも、からだの体温上昇を防ぐのに有効だと言われています。
特に炎天下や熱がこもる屋内での運動時には、手のひらを冷やしながら運動するのがおすすめです。
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