2025.01.30
「前野町つばめクリニック」では、体組成計をはじめ、タニタの商品を複数ご活用いただいています。院長の佐々達郎先生は、商品を導入することで「診療の質や患者さんの意欲を高められた」とおっしゃいます。 今回は、タニタ商品の導入の決め手や、どう診療に役立っているのかなどを、佐々先生に詳しくうかがいました。
INDEX
前野町つばめクリニック 院長 佐々 達郎(さっさ たつろう)先生
千葉大学医学部医学科卒業後、2014年都立墨東病院の循環器科救命救急センターで勤務。
2018年より東京大学医学部附属病院で勤務され、東京大学医学部大学院医学系研究科 内科学博士課程修了。2024年7月に前野町つばめクリニックを開院。
――まず、前野町つばめクリニックについて教えてください。
前野町つばめクリニックは、2024年7月1日に、東京都板橋区前野町に開院しました。
タニタ本社から徒歩6分ほどの場所で、タニタのことは「ご近所さん」としても認識しています。ちなみに、板橋区は妻の生まれ育った土地なんです。
地域のつながりが深く、子育てしやすい街だということもあり、縁のあるこの地でクリニックを営もうと考えました。
診療科目は、内科・循環器科・呼吸科・糖尿病科。心臓血管ドックや、予防接種・各種検診にも対応しています。
地域のみなさまの生活に寄り添う診療を提供し、安全に暮らせる街づくりに貢献したいと考えています。
▲板橋区前野町にある「前野町つばめクリニック」
――クリニックの開業にあたり、タニタの商品を導入した理由を教えてください。
機器の選定にあたっては、最初からタニタの商品を候補に考えていました。知名度が高い企業の商品を選ぶことで患者さんの安心にもつながりますから。
私自身も家庭でタニタの体組成計を使っており、親しみがあったことが理由です。
そして、同じ地域でがんばっている企業の商品を導入したいと思ったのが決め手でしたね。
まずは血圧計と身長計の購入を決め、タニタの担当者さんに「体重計も紹介してほしい」とお願いすると、体組成計(MC-780MA-N)とデータ管理アプリケーションソフトを提案してくれました。
MC-780MA-Nでは、体重はもちろん、筋肉・骨・脂肪・体水分の量まで調べられます。いずれも診療に役立つ情報なので、これらを把握し、またアプリで管理できるのは魅力的だと感じて導入することにしました。
▲導入いただいたタニタ体組成計、血圧計、身長計
――クリニックに導入いただいた商品と、使用シーンについてお聞かせください。
健康診断のほか、おもに心不全や腎不全の方、むくみがひどい方、生活習慣病の方、痩せ型の高齢の方などに使用しています。
測定頻度は人によりますが、たとえばむくみの症状が強い方は来院のたびに、生活習慣病で減量が必要な方は月に1回程度、痩せ型の高齢の方は半年に1回程度です。
また、受付には「希望者は体組成計による測定を行っています」と掲示。患者さんからご要望があれば、からだの状態に関係なく測定する運用になっています。
▲入ってすぐの受付に「体組成測れます」と掲示されています
体組成計の測定データはアプリに蓄積し、患者さんごとに経時表を作成して、からだの状態の変化を確認しています。
アプリから取得したデータを私が分析して診療に活かすほか、結果を紙に出力して患者さんにお渡しすることもあります。
健康診断を含め、基本的に来院したすべての患者さんに使用しています。
健康診断で使用しています。
ちなみに、内覧会ではノベルティとしてタニタ製の「クリニック名入りデジタル温湿度計」を配りました。来場者から大人気でしたよ。
▲「前野町つばめクリニック」とプリントされたオリジナルの温湿度計
――導入いただいたなかで、特に魅力を感じている商品を教えてください。
いずれの商品も使いやすく日々の診療や健康診断に役立っていますが、特に導入効果を感じているのは、体組成計とデータ管理アプリです。
――毎日の診療で、どのようなメリットを感じておられますか?
結果が出るまでに時間がかかる血液検査とは違い、体組成はその場で確認できますから、データをふまえて患者さんと話ができる点が魅力ですね。血液検査をはじめとした各種検査の結果と照らし合わせ、相関関係を確認しています。
――血液検査などのデータと合わせて、体組成計の測定データを活用くださっているんですね。
その通りです。血液検査をすればからだの変化を数字で確認できますが頻繁には行わないので、体組成計が便利なんです。こまめな測定と、結果をふまえたアドバイスによって、患者さんのモチベーションをサポートしやすくなりました。
実際に、不摂生によって臓器障害が起こっているケースで体組成データを活用して指導し、改善に向かっている患者さんが複数人確認されています。
▲体組成計ではかったデータはPC上のデータ管理アプリケーションソフトで確認
――具体的にどのような患者さんのケースで、体組成計や測定データを活用いただいていますか?
高齢の患者さんの場合は、測定項目のなかでも特に「筋肉量」を注視しています。
近年は国民病といっても過言ではないくらい「フレイル(加齢に伴う心身が衰え、虚弱の状態になること)」の有病率が増加しており、高齢の方はみなさん注意が必要です。
フレイル予防・改善にあたり、筋肉量は重要な指標となります。
腎臓疾患のある患者さんは、「体水分量」をしっかり確認。
慢性腎不全になるとからだに水分が貯留し、入院治療が必要になったり、急性腎不全を起こして命を落としたりする危険性もあるためです。
これまでも体重管理によって体水分量の増加はチェックしてきましたが、必ずしも「体重の増加=体水分の貯留」とはいえず、精度に課題がありました。もしかすると、筋肉が増えている可能性もありますから。
タニタの体組成計を使うことで、体水分量の推移を把握できるようになり、診療しやすくなったと感じています。
筋肉量も水分量も、変化は目にみえません。それが体組成計の導入によって数字で提示できるようになり、患者さんの納得や安心、モチベーション維持につながっていると感じています。
また、当院には、生活習慣病の改善に向けて減量に取り組む患者さんも多くいらっしゃいます。
なかには、早く結果を出したいという思いから、無理なダイエットをしてしまう方も。
そうした患者さんには、体組成データと検査結果の両方をふまえながら丁寧にアドバイスするのが適していると感じています。
――今後の活用見通しについて教えてください。
これから測定データが蓄積してくれば、患者さんの生活指導がますます充実したものになるはず。また、データの推移からわかることも増えるのではないかと期待しています。
タニタの体組成計は、当院のように生活習慣病の方や高齢の方、心臓や腎臓の疾患がある方を診るクリニックでは、診療の質の向上に大きく寄与してくれると思います。
また、数字の変化に高い関心を示す患者さんは想像以上に多くいらっしゃるもの。モチベーションの向上が来院の動機づけにもなるので、タニタの体組成計を導入して「はかりに行きたい」と思ってもらえる環境をつくれたと思います。
今後もこういった工夫を続けていきたいです。
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