PRODUCT STORY

JALとタニタがコラボレーション!「機内食」開発秘話

2022.09.09

2021年7月、タニタと日本航空(JAL)がタッグを組みスタートした「カラダが喜ぶ Sky Wellness Kitchen(スカイ ウェルネス キッチン)」。 機内食をはじめ、機内で上映されるエクササイズ動画「インフライト体操」をタニタが監修するなど、旅の健康づくりをトータルにご提案しています。 今回は、機内食の誕生秘話やその魅力を、メニュー開発担当者の島田がたっぷりと語ります。

回答者プロフィール

株式会社タニタ食堂 商品本部
タニタカフェ総料理長 島田 晴夫
ミシュランの星付きレストランなどで修行し、フレンチを中心に腕を磨く。ソムリエやバリスタの資格も取得しており、その知見を生かした幅広いメニュー開発に取り組んでいる。タニタカフェの全メニューの開発・管理を担当。今回の機内食プロジェクトにおいても、メニュー開発を一任されている。


Q1 「カラダが喜ぶ Sky Wellness Kitchen(スカイ ウェルネス キッチン)」とは

A. JALとタニタによる“空の上での健康づくり”の取り組みです。

JAL国際線 日本発長距離路線2食目の機内食では「カラダが喜ぶ Sky Wellness Kitchen(スカイ ウェルネス キッチン)」がコンセプトとなっており、私はおいしくてヘルシーな機内食メニューの開発を担当しています。

またタニタ監修の取り組みは、機内食だけではありません。健康に役立つ情報を記載したリーフレットの配布や、座席でもできるストレッチを提案する映像の配信を通し、“空の上での健康づくり”を総合的にサポートしています。


Q2 食事と知識と運動、3つをセットにしたサービスはどうやって生まれたの?

A. “健康総合企業”として、健康づくりを幅広くサポートしたいという思いからスタートしました。

始まりは2020年8月。JAL様から「元気になれる朝食(機内食)をつくりたい」とご相談いただいたことがきっかけです。

当初、機内食の開発のみのご依頼だったのですが、タニタは“健康総合企業”。“はかる”ことによる健康づくりはもちろん、食事から健康をつくる「丸の内タニタ食堂」「タニタカフェ」、エクササイズで健康をつくる「タニタフィッツミー」などを展開しています。 その知見を生かし、旅の健康づくりをもっと幅広くサポートできるかもしれないと考えました。

そこで「旅行や出張で過ごす機内の時間を健康的なものにする(アタマとからだを元気にするairタニタカフェ)」というコンセプト、そして食事・知識・運動をセットで提供することを提案したんです。するとJAL様も賛同してくださり、思いをひとつにして本格的に企画が動き出しました。


Q3 メニュー開発でこだわっているポイントを教えて!

A. 「免疫力アップ」にフォーカスし、タニタカフェの特徴である"噛む要素"を取り入れています。

健康的でおいしい食事をすべてのお客様に楽しんでほしいという思いで、次のような点にこだわって開発しています。

POINT1 しっかりと「噛める」食材、調理方法を選ぶ

歯応えのある食材を選んだり、食材を大きめにカットしたりして、しっかりと噛んで食べてもらえるように工夫しています。

噛むことは、タニタカフェやタニタ食堂のメニューづくりでも大切にしていること。頭の活性化や食べ過ぎ防止、免疫力の向上などの効果が期待できます。

企画のスタート時点ですでにコロナ禍だったこともあり、当初から免疫力アップは強く意識していました。

POINT2 楽しみが広がる「味変トッピングデリ」を採用

メインディッシュは、メイン(サラダボウルやパスタ等)+ソース+デリを、すべて別皿でご提供しています。それぞれ単品で食べておいしいのはもちろん、途中からメインに混ぜて“味変(味を変化させること)”ができるようこだわりました。

機内食を召し上がるひとときが、より一層楽しいものになるようにという思いを込めました。味のバリエーションが広がる楽しさをぜひ体験してもらえたらと思います。

POINT3 機内食にふさわしいメニューづくり

機内食を召し上がるお客様の国籍や年齢は実にさまざま。すべての皆さまにご満足いただけるように、食材選びやボリュームの調整には十分に配慮しています。

また、機内食は工場でつくり、加熱した上で提供することになります。
お口に届くまでの工程がレストランのキッチンとは大きく異なるので、そうしたギャップを食材選びや調理方法などを工夫して埋め、妥協せずにクオリティーを高めています。

▲第2弾 “噛む”TERIYAKI チキンハンバーグボウル

これまでの提供メニュー

・第1弾(2021年7月~10月)
メインディッシュ:“噛む”ヘルシーサラダボウル
タニタカフェの人気メニューであるサラダボウルをモチーフに開発。栄養バランスはもちろん、ピクルスを入れて食感にもこだわりました。

・第2弾(2021年11月~2022年2月)
メインディッシュ:“噛む”TERIYAKI チキンハンバーグボウル
和食の代表的な味つけであり、国外でも広く知られている「照り焼き」を採用。ハンバーグは鶏肉と大豆ミートでヘルシーに仕上げています。

・第3弾(2022年3月~8月)
メインディッシュ: “噛む”サーモンと雑穀のショートパスタボウル
ショートパスタに雑穀を組み合わせたユニークな一品。高い栄養価と噛みごたえの両方を実現し、JAL様からもご評価いただきました。

第4弾 “噛む”チキンと雑穀のショートパスタボウル


Q4 最新のメニューと、今後のメニュー開発への意気込みは?

A. 目で見て、噛んで、味わって。フライトがより楽しくなるメニューを開発していきます。

2022年9月1日から提供している第4弾メニューは、「タニタカフェの“噛む”チキンと雑穀のショートパスタボウル~クリーミーカルボナーラソース~」。

第3弾の流れをくみ、ペンネにもち麦を合わせています。また、一般的にカルボナーラにはパンチェッタ(豚の塩漬け)を入れますが、そちらは大豆ミートで再現。さらに、見た目と食感にこだわって枝豆とヤングコーンを取り入れました。

次回はより食材選択の視野を広げ、新しいスーパーフードを取り入れることを検討中です。過去のメニューもSNSなどでご好評いただいているので、こうした期待に応えていきたいと意気込んでいます!

こだわりの機内食に、健康情報を載せたリーフレット や機内映像のインフライト体操と合わせて、 旅の健康をトータルにサポートしていきますので、搭乗される方はぜひお楽しみください。

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