カラー台紙プリントアウト例(実物はA4サイズ)
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今までの体脂肪計で妊婦の脂肪量(kg)を測定すると、出産直前直後で脂肪量(kg)に大きな差が出ていました。
本機のマタニティモード(MC-190EM)では、スイカ理論[子宮内胎児部分重量(胎児、胎盤、羊水)を母体体重から補正する]を採用することで、妊婦の脂肪量(kg)を正確に求めることができるようになりました。
上の図では、BIA法にて測定した分娩直前と産後4日目の脂肪量(kg)を比較した成績です。 このように、BIA法にて測定した分娩直前と産後4日目の脂肪量(kg)との間には高い相関性が認められ、妊婦を対象としたBIA法での測定値の信頼性が証明されています。
体重の増え方が同じであっても、体組成の変化には個人差があります。体重と同様、妊婦個々人の体組成の推移を初期から後期、産後へと継続して測定することをお勧めします。
(1) 脂肪量(kg)
妊娠経過が順調な妊婦の脂肪量は、各体型群とも後期に向かって増加しますが、その増加勾配は後半期には緩やかになります。
(2) 体水分量(kg)
体水分量は、体重と同様に初期から後期まで一様な増加勾配を示します。
(3) 水分脂肪比
水分脂肪比とは(体水分/体脂肪)で算出した値のこと。水分脂肪比は、やせ、標準、肥満の順に高値となり、やせ、標準群では妊娠経過と共に低下する傾向を示します。
妊娠中は、分娩、産後のエネルギー保持や授乳の準備などのために体脂肪が増えるといわれています。 妊娠中に増える体重を示したグラフを右に示します。これは欧米人を対象にした内訳なので、日本人より若干多めになっています。 個人差はありますが、非妊時に標準体型だった場合、妊娠中の体脂肪量は2~3kg程度増えるといわれています。
妊娠中の基礎代謝量は、妊婦個人の体組成と、胎児の成長を考慮して算出されています。 右図は、妊産婦について呼気分析器を用いた横断的研究より得られた基礎代謝量を示します。基礎代謝量は妊娠経過とともに増加する傾向があり、末期には初期に比べ15%の増加がみられます。
マタニティモードでは、妊婦の部位別(右腕、左腕、右足、左足、体幹部)体脂肪率(%)・脂肪量(kg)・筋肉量(kg)の測定が可能です。 一般に、妊娠・出産期には太ももやお尻、乳房に脂肪が蓄積されやすいといわれています。