食事
2024.04.18
皆さんは、年に一度は健康診断を受けていますか? 健診項目の中でも「血圧」は、多くの人が聞き馴染みがあると思います。今回は、普段の生活でも取り入れられる血圧コントロールにおすすめの食材について紹介します。
株式会社タニタ 栄養士 西澤 美幸
1992年に株式会社タニタ入社。世界初の乗るだけではかれる体脂肪計をはじめ、体組成計、活動量計などの開発に携わる。栄養士の資格を生かし、人々の健康づくりをサポートしている。
血圧とは、血管の壁を押す血液の圧力のことです。「心臓が縮んで全身へ血液を送り出す時の圧力=収縮期(最高)血圧」と「心臓が広がって、戻って来る血液をためている時の圧力=拡張期(最低)血圧」の2種類があります。
血圧が高い状態が続くと血管にダメージを与え、動脈硬化のリスクが高まるほか、これが進行すると、脳(脳血管障害など)や心臓(心肥大や心筋梗塞など)、腎臓の機能に影響を及ぼすといわれています。最悪の場合、命に関わる危険も潜んでいます。
そんな高血圧の本当の怖さは、「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」と呼ばれるほど自覚症状がないまま進行すること。そのため、普段から定期的に血圧をはかり、変化量をチェックすることが大切です。
血圧が気になる人は、専門の医師に早めに相談してください。
皆さんは一日に「塩分(ナトリウム)」をどれくらい摂取していますか?
「塩分(ナトリウム)」の過剰摂取によって血圧が上がる理由……それは、一時的に上昇したナトリウム濃度を下げようと体内に水分をため込むことにより、心臓に送り込まれる血液量が増えるためです。
これにより、血管にかかる圧力が増し、血圧が上昇します。
血圧が気になる方は、減塩と美味しさを両立できる、食材のうま味や香りを活用しましょう。
塩分が極力少ない出汁パック、瓶詰めのハーブやスパイスを選ぶと◎です。
「カリウム」や「マグネシウム」は余分な水分を、「食物繊維」は余分な糖質や脂質のほかナトリウムも吸着して、体外に排出する働きが期待できます。普段から気を付けていても、外食などが続くと塩分コントロールが難しいもの。そんなときに、副菜や汁物、間食として取り入れてみましょう。
実は、血圧コントロールに効果的な食材は「むくみ」の改善も期待できます。血圧だけでなくむくみが気になる人も、食事を選ぶときの参考にしてみてください。
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