タニタの考える健康

【コア研コラム vol.4】生活習慣病に対して有効な行動変容

2024.07.03

タニタの新規事業に欠かせない「コア技術」。その研究・開発を担うのがコア技術研究所(通称"コア研")です。 「コア研コラム」では、研究所に所属する先生方に健康について様々なお話を伺っていきます。 今回は、慈恵医大晴海トリトンクリニックの横山先生に教えていただきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

プロフィール

横山 啓太郎 (よこやま けいたろう)先生

 

東京慈恵会医科大学 大学院 健康科学教授
慈恵医大晴海トリトンクリニック 所長
腎臓高血圧内科・行動変容外来診療医長

2016年に大学病院として日本初の「行動変容外来」を開設、診療医長となる。2019年には寝たきりのリスクを減らす「ライフデザインドック」を慈恵医大晴海トリトンクリニックにてスタートさせる。
 

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生活習慣病に対して有効な行動変容

生活習慣病は老化現象の一つの表れであり、心筋梗塞やがんと異なり、カテーテル治療や手術で治しきれるものではありません。つまり、生活習慣病は「健康である状態」と明らかな境界を持たず、短期間で疾患と認識するのが難しいという特徴があります。

また、認知機能の低下や筋力の衰えという老化は誰もが避けられないため、その進行速度を遅らせることを目的とした対策が勧められるのです。

健康の指標には「プロセス」と「結果」がありますが、心筋梗塞やがんはデータをチェックするという「結果」重視の管理です。

 

一方、生活習慣病は「プロセス」を重視する管理であるべきです。生きていくプロセスを我々は習慣と呼びますが、その習慣を変えていく必要性があります。生活習慣病である糖尿病や、高血圧の患者や、その予備軍と長年向き合い、行動変容の重要性を日々強く感じています。


行動変容で健康をアセットマネジメント的に管理する

習慣に対し、今までの「健康」へのアプローチは年に1回の健康診断や、朝の血糖、血圧測定だけで健康管理をするという結果重視の管理が一般的でした。

一方、行動変容のプログラムは過去のアプローチとは一線を画すもので、「健康」を人生という長い期間をかけて、中長期にモニタリングします。

 

金融的な言葉を借りれば、アセットマネジメント的な概念を取り入れた健康に対するアプローチである点が特徴です。

その対象となる健康のアセットは①マインド②運動③栄養④睡眠4つです。この4つそれぞれを管理することで将来的な生命財産がより多くなり、より自分らしく過ごせるようになるという考え方に立ちます。

 

なお、健康に対する数値は個人差が大きく、血糖や血圧の上がり方も個人によって癖や、特徴があり、テレビでやっているような「●●を取り入れたら●●が治る」的な話は必ずしも全ての人に当てはまりません。
つまり、健康にも個人に合わせたパーソナライズドアプローチも重要になると言えます。

横山先生のコラムはこちら

横山先生のコラムをシリーズで配信しています。第1回目の「生命財産を守るための行動変容」は、以下のリンクからチェックできますよ。ぜひ読んでみてくださいね。

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