食事
2024.12.17
「正月太り」「冬太り」という言葉があるように、冬に太りやすいイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。実は、冬はダイエットに最適な季節。冬太りを防ぎ、健康に冬を過ごすポイントをご紹介いたします。
株式会社タニタ 管理栄養士 井上 詩央里
大学卒業時に管理栄養士免許を取得。タニタの健康をはかる技術を通して、老若男女幅広い人々の健康意識を高めたいと思い、2023年に入社。現在は商品の開発に携わっている。
私たちはじっとしている時でも体温の維持や臓器を動かすためにエネルギーを消費しています。この生命維持のために最低限必要なエネルギー量の事を基礎代謝量といいます。
基礎代謝量は夏より冬の方が高くなる傾向にあります。気温が低く体温が低下しやすい冬には、体温を上昇させるために筋肉の収縮や代謝の促進が起こり、エネルギー消費が増えるためです。
一方で、「冬は太りやすい」と感じたことのある方も多いのではないでしょうか。主な原因は、イベントが多く外食が増えることや、寒さで外出が減り活動量が減少することなどが考えられますが、特に気を付けたい要因は「冷え」です。
寒さにより末梢の血管が収縮し、血流が低下しやすくなります。これにより、酸素や栄養素がうまくからだに行き渡らず、筋肉で消費されるエネルギーが低下し、脂肪を燃焼しにくいからだになってしまいます。その結果、余分な脂肪を蓄積しやすい「太りやすく痩せにくいからだ」ができあがってしまうのです。
私たちは食事することで熱を産生できるため、特に熱産生が多い食材や血流を促す食材を取ることがおすすめです。
食事の中でも特に朝食は重要で、寝ている間に下がった体温を引き上げ、代謝を上げることで日中の冷え改善につながります。
本格的な寒さを迎える前に冷えを改善し、痩せやすいからだを目指しましょう!
参考文献:
・河田 照雄,エネルギー代謝・体熱産生と食品機能,脂質栄養学23巻1号7-15,日本脂質栄養学会,2014年5月1日
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jln/23/1/23_7/_pdf
・田中 理恵子,ビタミンEの抗肥満作用~熱産生型脂肪細胞をターゲットとした新しいアプローチ~,ビタミン94巻4号 230-,日本ビタミン学会,2021年07月25日
https://www.jstage.jst.go.jp/article/vso/94/4/94_230/_pdf
・ホメオスターシスについて,厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000123635.pdf
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