タニタの考える健康
2025.03.07
もうすぐ始まる育児。「ちゃんと母乳が出るかな?」「赤ちゃんはしっかり飲めるかな?」と、不安に感じていませんか?初めての授乳は、分からないことが多く、戸惑うこともあるかもしれません。でも大丈夫、母乳育児は少しずつママと赤ちゃんが一緒に慣れていくものです。 この記事では、育児が始まる前に知っておきたい母乳育児のリアルな事情や、不安を解消するためのおすすめアイテムをご紹介します。
厚生労働省が実施した平成27年度乳幼児栄養調査によると、妊娠中の女性の9割以上が「生まれた子どもを母乳で育てたい」と考えているようです。
▼母乳育児に関する妊娠中の考え(回答者:0~2歳児の保護者 1,212名)
母乳育児は、赤ちゃんにもママにも大きなメリットがあります。
赤ちゃんにとっての大きなメリットは栄養素と免疫です。産後3日~5日ごろに分泌される「初乳(しょにゅう)」には、IgAやラクトフェリンなど免疫に関わる成分が豊富に含まれており、赤ちゃんの免疫機能を補ってくれます。
母乳には、乳糖、脂肪、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、カルシウムなど赤ちゃんの成長に必要な栄養素がすべて含まれていて、赤ちゃんにとって最適な食事です。
また、赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、ママはオキシトシンというホルモンが分泌され、子宮の戻りが促されます。また、子宮の回復がスムーズになることで出産後の出血量が減り、貧血予防にもつながります。
母乳はいつでも適温・新鮮な状態です。赤ちゃんがほしがったときにすぐに授乳できるため、毎回の授乳の手間を大きく減らせることもメリットのひとつです。
しかし、妊娠中に母乳で育てたいと考えていても、出産後に悩むママは少なくないようです。
平成27年度乳幼児栄養調査によると、出産後には約8割のママが「授乳について困ったことがある」と回答しており、母乳育児が多くのママにとって大きな悩みの一つになっていることが分かります。
また、同調査で0~2歳児を持つ保護者に「授乳で困ったことがあるか」と尋ねたところ、4割以上が「母乳が足りているのか分からない」、2割以上が「母乳が不足ぎみ」と回答していました。
※複数回答可、上位回答のみ抜粋
出典:厚生労働省「平成27年度乳幼児栄養調査」をもとにタニタ作成
実際に母乳育児をしているママからは、「授乳中に赤ちゃんが寝てしまい、どのくらい飲めているのか分からない」「授乳後すぐに泣いてしまい、ちゃんと飲めていないのではと不安になる」といった相談が寄せられています。
母乳は、赤ちゃんがどのくらい飲めているのか目に見えにくいため、ママたちが心配するのも無理はありません。
ですが心配し過ぎることはありません。母乳は赤ちゃんがほしがるだけ飲ませるのが基本です。赤ちゃんがご機嫌よく過ごし、おしっこやうんちがしっかり出ていれば大丈夫!
ママが不安を抱え込まないことが大切です。
赤ちゃんがうまく吸えなかったり、ママの母乳分泌が不足していたりして本当に足りていない場合もありますが、実は母乳が足りているのに「足りない気がする」と感じていることも少なくないのです。
それでもやっぱり、「赤ちゃんがどれくらい母乳を飲めているかわからない」「母乳が出ていない気がする」と不安を感じてしまうこともあると思います。
そんな悩みを解消する手助けをしてくれるのが、ベビースケールです。
ベビースケールとは、赤ちゃんが寝た状態ではかれるように設計された、赤ちゃん専用の体重計です。授乳前後の体重をはかることで、どのくらい母乳を飲めているのかが目に見えて分かります。
必要な量をきちんと飲めているかが分かるため、ミルクを足すか考えるときの目安になります。
タニタのベビースケール「nometa」は、1g単位で授乳量をはかれる体重計です。
これまでの家庭用ベビースケールは、細かくはかれるものでも10g単位が一般的でしたが、「nometa」なら、より細かく授乳量を確認できます。
また、母乳量だけでなく、体重の変化もチェックできるので、赤ちゃんの成長を見守るアイテムとしても活躍します。
ただし、赤ちゃんの体重は毎日同じように増えるわけではありません。たくさん増える日もあれば、ほとんど変わらない日もあります。少しずつ成長していくものなので、1日ごとの変化を気にしすぎず、1週間くらいのペースで増え方を見守っていきましょう。
「nometa」で測定した授乳量や体重は、育児記録アプリ『ぴよログ』※1と連携することで、自動で記録や保存ができます。※2
パートナーや家族とも共有できるので、みんなで赤ちゃんの成長を見守ることができます。
※1 『ぴよログ』は株式会社ぴよログが運営
※2 BB-115Lのみ
初めての子育てでは、「赤ちゃんが泣いているのはお腹がすいているから?」「ちゃんと成長しているかな?」と、悩むことがたくさんあります。
そんなママたちが母乳育児に自信を持ち、赤ちゃんとの時間を安心して楽しめるように——。その想いから「nometa」は開発されました。
「nometa」を活用すれば、授乳量や赤ちゃんの体重を確認できますが、大切なのは数字にとらわれすぎないことです。
大人と一緒で飲む量にムラがあるときもあります。そのときの赤ちゃんの様子に目を向けましょう。
母乳育児は、軌道に乗るまでに時間がかかるもの。
焦らず、母乳の分泌の様子や赤ちゃんの体重の変化をゆっくりと見守りましょう。もし心配なことがあれば、一人で抱え込まずに、母乳外来や助産院などで相談してみてください。
吉田 樹里 先生
助産師
北海道で看護師、助産師の資格を取得。病院勤務を経て、一般社団法人矢島助産院に勤務。助産院に15年在職。妊娠中から出産、産後までをサポートする。
地域の子育て広場で助産師相談、講座を行う。相談は妊娠、授乳、離乳食、発達など多岐に渡る。
一般社団法人矢島助産院副院長。
タニタでは、各種SNSやLINEでもお得なキャンペーンやおすすめ商品の情報を発信しています。
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