PRODUCT STORY
2024.12.20
2024年11月15日、タニタから新たな商品が産声をあげました。それが「nometa(のめた)」BB-115Lです。この商品は、授乳前に体重をはかってから、授乳後再度体重をはかることで授乳量を確認でき、赤ちゃんがミルクを適量飲めているのか分かることが特徴。2016年に発売した授乳量機能付ベビースケール「nometa」BB-105の新モデルという位置づけです。 新モデルでは通信機能を付加し、育児記録アプリ「ぴよログ」との連携できるようになりました。体重、授乳量の測定データを本体に保存でき、気になる時に対応アプリからデータを取得することで、授乳量や体重の日々の変化をアプリで記録、確認できます。 今回はそんな新モデル「nometa(のめた)」BB-115Lの開発の裏側を担当者に伺いました。
株式会社タニタ 新商品推進部 副部長 服部 稔
1998年入社。約10年間営業を経験した後、商品企画部門へ異動。
世界初の3Dセンサー搭載歩数計の企画も担当。現在はプロ向けの体組成計から家庭用スケールまで幅広く担当している。
服部:
nometaは新生児の体重や授乳量をはかるだけでなく、「はかることを通した、お母さんと赤ちゃんのコミュニケーション」をコンセプトにした商品です。
nometaを使う赤ちゃんの多くはまだ話すことができないため、お腹いっぱいミルクを飲めているかどうかを言葉でお母さんに伝えることはできません。だからこそ、お母さんが授乳量や体重をはかることを通して子どもの成長を感じることができる商品を目指して開発しました。
お察しかもしれませんが、商品名は「たくさん飲めた?」というお母さんの問いかけに「のめた!」と答えるイメージでつけています。
▲体重は5グラム単位、授乳量(計算値)は1g単位で表示
服部:
今回の企画を担当したのは、自身もニ児のお母さんである田枝です。新モデルには、彼女のお母さんとしての声を反映して搭載に至った機能もあります。
例えばこの商品は5人まで登録できますが、スイッチをオンにしたときにデフォルトで表示されるユーザーを変更できるようになっています。これは、第一子が誕生して数年後に第二子が誕生した場合、第二子のほうが使用頻度が高くなることが想定できるためです。
使用頻度が高いほうをデフォルトに設定できることによって、小さなストレスから解放されます。
細かい仕様変更ですが、こういった積み重ねが使いやすさにつながっています。
▲登録番号も設定できます
服部:
田枝と今後のキャリアについて話し合っていた時、彼女から「子育ての経験を活かしたベビー商品を担当していきたい」という想いを聞きました。それがきっかけで、ベビースケール「BB-105」の後継モデルを開発することになりました。
新モデルの商品開発が本格的に始まったのが発売のおよそ10か月前。ぴよログとの連携をはじめ、田枝のママ視点による新機能の追加が決まり、なんとか商品の仕様が確定した後、田枝が産休に入ったため私が引き継ぎ、発売に至りました。
そして現在、育休中の田枝がユーザー第一号としてこの商品を使っています。なんだか感慨深いですね。
服部:
新モデルでは本体に5日分のデータを保存できるようになったり、バックライト機能が搭載されたりするなど、多くのアップデートがあります。その中でも最も大きなアップデートが、アプリ「ぴよログ」との連携です。
ぴよログのアプリは「お母さんをはじめとしたユーザーの負担を少しでも軽減したい」という想いの下、開発されています。ぴよログの社長からその想いを伺って、感銘を受けたことを鮮明に覚えています。
そして両社の思いが合致し、アプリ「ぴよログ」とベビースケール「nometa」BB-115Lが連携することになりました。
▲こまめに成長を実感してもらいたいので、5日間データを送信しないと、nometaの本体にある表示画面がすねた顔になる仕様になっています
服部:
nometaとぴよログはBluetoothで接続して連携できるのですが、こだわったポイントは、「体重や授乳量などの記録を最小限の操作で簡単につけられること」です。測定のたびにスマホを操作しないで済むように、nometa本体にデータを記録し、まとめて送信できるようにしました。また、ぴよログアプリでも、迷わず簡単にデータを受信できるよう工夫していただいています。
ただし、アプリ連携はあくまで手段だと私たちは考えています。さらに注目していただきたいポイントは、“測定記録をアプリを通じてパートナーと共有できること”です。多くの家庭において、育児をするのはお母さんだけではありません。我が子の成長をパートナーと共有し、喜びを分かち合う姿。これが、ぴよログとの連携により目指したnometaの新たな価値です。
▲ぴよログの画面
2024年11月14日に行われた商品発表会には、企画担当の田枝も参加しました。最初のユーザーとなった彼女から企画担当者兼お母さんとしてのリアルな感想を聞きました。
田枝:
nometaを実際に使ってみたところ、自分が思い描いていたかたちになっていてうれしくなりました。お母さんの手が空いたときにデータをまとめてアプリに送れるようにしたり、夜間授乳を考慮してバックライトをつけたりと、できるだけ負担なく使えるようにした機能もイメージしていた通りでばっちり役立ちました。
服部:
これは余談ですが、偶然にも「nometa」シリーズは、前モデルも新モデルも企画担当者の誕生日などの記念日が、品番や発売日になりました。これから毎年この日にお祝いをしつつ、企画担当者がこめた想いを多くのお客様に実感していただけることを喜びたいと思います。
▲デモンストレーション中。左から服部、田枝、株式会社ぴよログ社長の榊原氏
合同会社サウザンスマイルズ
タニタのグループ会社。社名にもなっている「もうあと1000人を笑顔に」という理念のもと、ウェブサイトの運営やモジュールの開発などを行っています。
サウザンスマイルズ ウェブサイト:
https://www.thousands-miles.com/
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