食事
2023.04.03
調理の際、食材の重さをはかるのに便利なクッキングスケール。実は、ダイエットやからだづくりの基本となる食事管理にも、とても役立つことをご存知でしょうか? 今回は、食事管理のコツやクッキングスケールの上手な活用方法について、食事管理にフォーカスしたスケールの新商品開発を担当した市原がご紹介します。
INDEX
株式会社タニタ 開発部 商品開発課 市原 聖也
2017年入社。開発部に所属し、クッキングスケールや体重計などのセンサー開発、筐体(きょうたい)設計に従事する。直近では、「ポケッタブルスケール GRAMIL KP-130L」の開発を担当。プライベートではアマチュアボクシングに取り組んだことがあり、過去にはハードな減量に挑戦したことも。その経験が「GRAMIL 」の開発にも生きている。
私たちのからだは、数えきれないほどの細胞で構成されています。その細胞の材料となるのが、食事から摂る栄養です。どんな人も栄養を摂らずに生命を維持することはできません。
一方で、からだの機能を維持・向上するために有効なのが運動です。からだづくりのためには食事と運動の両方が大切ですが、運動は食事によってその効果が変わるもの。筋力を向上したいと考えているならタンパク質の摂取が欠かせませんし、脂肪を落とすことを目的として有酸素運動をしてもハイカロリーなものを食べればその効果は帳消しになってしまいます。
そういった意味でも、やはり“食べるもの”がからだづくりの基本となります。
ダイエットをするときに意識したいのが、自分のからだや生活スタイルなどに応じた“適切な食事量(摂取カロリー)”を知り、その範囲内で食事を楽しむこと。つまり食事管理です。
そして、食事管理に活躍するツールのひとつが、食べものの重さをはかるクッキングスケールです。食べるもの・食べたものの量を数値で把握することは、食事管理の第一歩になります。
「でも重要なのは、食べものの重さではなくカロリーでは?」と思うかもしれませんが、実は、食べもののカロリーをきちんと把握するためには“食べものの重さ”について知ることが欠かせません。
ダイエットに取り組む方の多くは、食品のカロリーを意識していると思います。カロリー表を見て、予想外の数字に驚いた経験がある方もいるのではないでしょうか。
一般的なカロリー表には「100gあたり●kcal」「150gあたり●kcal」と書かれていますが、このとき盲点になりがちなのが、“食べものの重さ”です。
例えば、「ごはん(100g)157kcal」や「鶏もも肉のから揚げ(100g)307kcal」、「アップルパイ(100g)294kcal」などと書かれているのを見たとき、それぞれの100gの量がどれくらいかすぐにイメージできますか?
分量感を把握できていないということは自分が食べている量が分からないということなので、カロリー表だけで数字を見てもうまくカロリー計算ができません。
私がダイエットをする方におすすめしたいのは、まずクッキングスケールでさまざまな食材や食品をはかってみること。はかるうちに“分量感”をつかみやすくなります。目で見てその食材や食品が大体何グラムかが分かるようになれば、摂取カロリーの計算が簡単になり、食事管理がどんどんやりやすくなると思います。
ちなみに、タニタでは「ごはんのカロリーが分かるクッキングスケール」も販売しています。摂取カロリーの把握がさらにラクになるので、ぜひ活用してみてください。
タニタの最新機種「ポケッタブルスケール GRAMIL KP-130L」は、アスリートのために開発したポケッタブルスケールです。減量へ向けてより手軽に、かつ細かに食事管理ができるように、さまざまな機能を盛り込みました。
まず、外出先でも正確に計量・記録ができるよう、持ち運びやすさを追求。専用のセンサーや筐体を開発し、世界最薄※の厚さを実現しました。
また、食事量と飲水量は分けて記録することが可能です。アプリとの連携もできるようにしたので、記録の手間を省けます。
「GRAMIL」誕生のきっかけは、私自身がかつて行っていた食事管理にあります。
私はアマチュアボクシングの経験があり、試合前の2~3週間で6~8キログラム落とす過酷な減量をしたことも。しかし、当時は食事内容を可視化できるツールがなかったために“食べていい量”が分からず、結果、食べないという選択をすることも少なくありませんでした。
今思えば無茶なダイエットをしていたのですが、この経験から、「アスリートの減量にもっと寄り添ってくれるツールがあればいいのに」と考え、「GRAMIL」の開発をスタートしました。
減量やからだづくりのベストな方法は、体質によって一人ひとり異なるもの。それでも多くの方に活用してもらえるよう、「GRAMIL」はシンプルなつくりになっています。
ぜひ、ご自身に合った“パフォーマンスを落とさない減量法”の探究に役立てていただけたらと考えています。
できるだけラクに理想のからだを手に入れたいと思う方こそ、効率化を考えることが重要。そのためには、やはり食事管理が必要不可欠です。
ぜひ今日から、毎日の食事の量をはかって可視化してみてください。みなさんのからだづくりにクッキングスケールを役立ててもらえたらうれしいです!
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