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2024.07.30
タニタの「暑さ指数管理サービス」は、パソコンやスマートフォンのブラウザー上でいつでもどこからでも暑さ指数を確認することができます。黒球式暑さ指数センサー(TC-350)を複数拠点に設置することで広範囲の暑さ指数を測定が可能。 2024年4月28日(日)に開催された「ぎふ清流ハーフマラソン」のマラソンコース上に合計9カ所設置しました。今回は、救護担当者が感じた暑熱対策と活用効果をご紹介しています。
近年、激しい気候変動の影響により、年ごとの気温差が広がっています。毎年同時期の開催であっても、当日の熱中症リスクを正確に把握し、これに適した対策をすることが大会運営において求められています。
2023年までのぎふ清流ハーフマラソンでは、コース上1地点と、大会運営本部1地点の2地点で、スタッフ自ら暑さ指数を確認していました。そのため、記録できるデータの量が限られるほか、コース全体を俯瞰して熱中症リスクを捉えることができていませんでした。
コース上の各地点の暑さ指数がリアルタイムで送られてくるので、大会運営本部で一元管理ができました。どこに熱中症リスクが潜んでいるのかをリアルタイムで確認でき、本部で主導して地点ごとの最適な熱中症対策を迅速に行うことができました。
例えば、暑さ指数が18以上22未満の時は黄色いフラッグ、22以上28未満の時は赤いフラッグといった形でランナーに熱中症リスクのレベルを伝えました。28を超えた時には、直接救護スタッフがランナーへ水分補給や走るペースの調整を促しました。
また、ゴール地点の暑さ指数の上昇を確認したため、ゴールしたランナーが日陰で休めるようにゴール地点にテントを設置しました。各地点の暑さ指数の変化をリアルタイムで確認できるからこそ、先回りしてランナーの熱中症を予防するための対応ができました。
環境省が発表する暑さ指数を参考にする方式や他の大会のような各地点のスタッフがそれぞれ暑さ指数を確認・記録する方式では、実際のコース上の熱中症リスクを確認することはできません。
しかし、「タニタ暑さ指数管理サービス」を利用することで、コース上各地点の暑さ指数を一目で確認することができ、スタッフの配置も不要になりました。また、対策が必要な地点が明確になるので、現場への指示も出しやすく、運営の効率化につながりました。
気温が高くなる可能性のあるマラソン大会においては、暑さ指数の管理が必須だと考えています。コース上の暑さ指数のリアルタイムな一元管理により、効果的な熱中症対策や効率的な大会運営が行えます。
また、継続的に暑さ指数を計測してデータを蓄積していくことにより、当日の熱中症リスクの予測などができると考えています。
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