タニタの考える健康
2023.08.10
年々、夏の暑さが厳しくなりますね。 本格的な暑さを乗り切るために、気を付けたいポイントをご紹介します。
株式会社タニタ 管理栄養士 深澤 瞳
大学院でスポーツ栄養学を専攻。健康に関する仕事がしたいと考え、2021年に入社。現在は営業職として、一般消費者向けに商品の拡販を行っている。
熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、「体温調節機能」が十分に働かなくなり、からだに熱がこもった状態です。
これにより、頭痛やめまい、吐き気などのさまざまな症状を引き起こす恐れがあります。
また重篤な場合、命に関わる危険があるので、細心の注意が必要です。
第一に、暑い環境を避けましょう。温度だけでなく、暑さ指数と呼ばれる「WBGT値」を参考にすることもおすすめです。
また、のどが渇いてから水分を取ればよい、と思っていませんか?
私たちは、睡眠、入浴の時など、知らず知らずの間に汗をかいているので、こまめな水分補給が必要です。特に大量に汗をかいた時には、汗の組成に近いイオン飲料で、失われた水分とイオンを補いましょう。
そして何より、暑さに負けないからだづくりが大切です。日ごろから少し汗をかくくらいの適度な運動や休養、一日三食のバランスの良い食事を心がけましょう。
カリウムやナトリウムは、細胞の浸透圧や水分を保持するために重要な役割を担っています。
ナトリウムは、ご存じのとおり塩化ナトリウム(塩分)として摂取し、カリウムは、海藻類や野菜類から摂取できます。また、ビタミンB1は糖質をエネルギー源に変換するために必要な栄養素であり、豚肉、うなぎ、玄米などに多く含まれます。
エネルギー源となる糖質、からだのもとをつくるたんぱく質もしっかりと摂取し、丈夫なからだをつくりましょう。
参考文献:
環境省 熱中症予防情報サイト
https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness.php
「環境省 熱中症環境保健マニュアル2022」,環境省,2022
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_full.pdf
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