食事
2024.10.16
「食欲の秋」というように、さつまいも・栗・きのこ類など、秋には旬を迎えるおいしい食材がたくさんありますよね。 今回は旬の食材の栄養価や栄養をしっかり取れる調理のポイントについて、タニタの管理栄養士がご紹介します。
株式会社タニタ 管理栄養士 丹治 香理
食と健康に関する仕事がしたいと考え、2023年12月に入社。現在は、タニタをより多くの方に知ってもらうべくWeb関連の業務に従事している。
旬とは、食材がほかの時期よりもおいしくなり、市場にも多く流通するため価格が安定しやすい時期のことをいいます。
秋に旬を迎える食材には、銀杏や栗、りんごなどの種実類、シイタケやマイタケなどのきのこ類、里芋やさつまいもなどのいも類、サンマやカツオなどの海産物など、たくさんの種類があります。
旬の食材は価格がお手頃になるだけではなく、旬の最盛期になると栄養成分にも差が出てきます。ほうれん草は旬の冬とそのほかの時期を比較すると、ビタミンCの含有量が5倍も違うという研究結果が出ています。
野菜の栄養素を効率よく取るには、含まれる栄養素の特徴を理解することが大切です。栄養素に合わせた調理のポイントをご紹介しますので、参考にしてみてください。
ビタミンCは水溶性ビタミンなので、水にさらしたり茹でたりすると栄養素が水やゆで汁に溶け出してしまいます。野菜を加熱して調理をする際は、茹でるよりも蒸したり電子レンジを活用したりすることで栄養素を保つことができます。
秋が旬のじゃがいもやサツマイモもビタミンCを含んでいるので、ふかし芋やポテトサラダなどを作る際に参考にしてみてください。
ビタミンD、A、K、Eは脂溶性ビタミンなので、油に溶けやすく熱に強い性質を持っています。そのため、炒めものや煮込む調理にぴったり。また、油と一緒に摂取すると体内で吸収しやすくなります。
人参やカボチャはプロビタミンAのカロテンを多く含んでいるため、ホットサラダやグリルにする際には油をひいて調理してみてください。
いかがでしたか? 今回は秋に旬を迎える食材の特徴や調理のポイントについてご紹介しました。健康的な毎日を送るためには、食生活がとても大切です。おいしい秋の味覚を楽しんで、からだも心も健康に過ごしてくださいね。
参考文献:
・旬を取り入れた食生活, eヘルスネット, 厚生労働省, 2021年4月7日
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-021.html
・緑黄色野菜, eヘルスネット, 厚生労働省, 2020年7月14日
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-037.html
・細胞壁を壊す調理「加熱」と「細かく刻む」, かしこい食べ方シリーズ, 公益社団法人日本栄養士会, 2018年7月2日
https://www.dietitian.or.jp/features/upload/data/20182108_08.pdf
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