食事
2023.05.15
気候の良い季節がやってきました。暖かくなり、外出の予定が増えた方も多いのではないでしょうか。 陽射しが強くなるこの時期、気になるのが紫外線です。紫外線について正しく知り、上手に付き合っていきましょう。
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株式会社タニタ 白井 貴子
学生時代に栄養士の資格を取得。学生時代から食品の計量でなじみがあったことから、タニタに入社。業務の傍ら、管理栄養士の資格を取得。販売促進課に所属し、家庭用商品や業務用商品のカタログ制作や店頭販促、キャンペーンなどの企画推進を担当している。
紫外線は太陽の光に含まれる目に見えない光線です。
季節や時間、天候、オゾンの量などによって地表への照射量が変わります。日本の場合、冬から夏に向かって紫外線の照射量が多くなり、4月から9月の間に年間照射量の70~80%が照射されているとの報告(※)もあります。
紫外線を浴びすぎると日焼けやしわ、シミ等の原因となるほか、DNAに傷をつけ皮膚がんなどの原因になります。
しかし、必ずしもからだに悪い影響を与えるだけではありません。
皮膚に紫外線が照射されると、体内に存在する7-デヒドロコレステロールという物質を材料にしてビタミンDが産生されます。このビタミンDは、腸からのカルシウムの吸収を促進する作用があります。
そのため、紫外線はからだにとっても重要な働きをしています。
紫外線を浴び過ぎないように、紫外線の強い時間帯は屋外に出ることを避ける、長袖の衣類で皮膚を覆う、日傘や帽子を使用する、日焼け止めを使う等の対策をしましょう。
また、皮膚や細胞のコラーゲン合成に役立つ「ビタミンC」を摂取することもおすすめです。
ビタミンCには抗酸化作用により、活性酸素の働きを抑え、細胞を保護する役割があります。
アセロラ、グァバ、キウイフルーツ、赤ピーマン、オレンジピーマン、黄ピーマン、キャベツ、ブロッコリー等
参考文献:
「紫外線 環境保健マニュアル 2020」,環境省,2020年
https://www.env.go.jp/content/900410651.pdf
「日本人の食事摂取基準2020年版」,厚生労働省,2019年
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」,文部科学省,2020年
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
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