PRODUCT STORY
2023.06.05
突然ですが、昨日はどんなごはんを食べましたか? 「ごはん」と聞かれると、無意識に“お米”ではなく“おかず”のことをイメージする人のほうが多いかもしれません。おかずももちろん大切ですが、日々の食事の栄養価を高めるカギは“お米”に隠れています。 穀物のリーディングカンパニー「はくばく」とタニタ食堂のコラボ商品『タニタ食堂監修雑穀ごはん』が2023年6月に発売されました。白米1合に対して本商品1袋を入れて炊飯するだけで栄養価の高い雑穀ごはんが手軽に食べられます。 今回は、商品開発担当者に『タニタ食堂監修雑穀ごはん』の魅力や誕生の裏側を聞きました。
株式会社はくばく 営業本部 業務用販売部
吉丸 結季(よしまる ゆうき)
業務用ルートでの営業活動として、お客様の抱える商品開発課題の解決や、付加価値をつけた商品・戦略の提案を行う。今回のコラボでは、タニタ食堂の目指す雑穀ごはんの品質に合わせたコンセプトストーリーの作成と商品化までの進行管理を担当。
株式会社タニタ食堂 営業本部 兼 管理業務部
加藤 めぐ美(かとう めぐみ)
「丸の内タニタ食堂」立ち上げ時の厨房責任者として運営に携わる。以来、フランチャイズ店舗の監督業務や、商品開発を行いながら、現在は主に本部での管理業務を担当。
今回のコラボでは、ブランドイメージに合った商品開発に向けた提案や、雑穀ブレンドの選定などを担当した。
最近なにかと注目されている“噛むちから”。口腔ケアの一つとして噛む力を鍛えることは、年齢を重ねてもおいしく食べ続けられることにつながります。
本商品では、もち麦・ひきわりコーン・ひきわり大豆・白ごまをブレンドし、穀物の食感を楽しみながら自然とたくさん噛むことで咀嚼力を鍛えることができるのもポイントです。
栄養価の高さはもちろんのこと、雑穀がはじめての方にも取り入れやすいように、白米に近い色味の雑穀を使用しています。
加藤:
2022年4月に共同開発をスタートし、商品化までに約1年かかりました。
意外に思われるかもしれませんが、実は「コラボ商品をつくりましょう!」という話からはじまったわけではありません。はくばくの皆さんが別件でタニタにご来社いただいた時に、雑談の中で「こんな雑穀があったらいいな」と話題になったことがきっかけです。
タニタ食堂ではこれまでにもはくばくさんの雑穀ごはんを提供させていただいたことがあり、私たちの中では雑穀といえば、「はくばく」ブランドというイメージです。タニタカフェでもはくばくさんのもち麦を使ったメニューを提供しており、信頼を寄せていました。
吉丸:
タニタさんには“頑張らずに自然に健康になれる”イメージがありました。“ヘルシーさ”ではなく、まず“おいしさ”が全面に出ていて、これを食べておけばOKという安心感があります。
はくばくとしても、美味しいから食べたいと思ってもらえるようになりたいという想いがありましたし、穀物のリーディングカンパニーとして、タニタさんのブランドイメージに合うおいしい雑穀をつくりたいと思いました。
▲自宅でもはくばくの十六穀ごはんを使っているくらい、雑穀が大好きで「見た目も味も良いし、食べると健康になった感じがする」(加藤)とのこと
吉丸:
雑穀は白米と比較して栄養価が高いので、ふだん何気なく食べている主食のお米にプラスするだけで、手軽に栄養価の底上げができます。ただ、家庭で献立を考えるとき、「おかずは何にしようかな」と考えることはあっても、「ごはんは何にしようかな」と考える人はまだ少ないのではないかと思います。
まずは雑穀を食べてもらうことから始めたいと考え、雑穀好きな人はもちろん、ふだん雑穀になじみの少ない人にもおいしく食べてもらえるような工夫を随所に施しました。
加藤:
約20種類近くある雑穀の中から、食感や香り、味、見た目などを考慮して4種類まで絞り込みました。
絞り込む過程ではブレンドする前の雑穀を一種類ずつ試食したり、異なる雑穀をブレンドしたときの相性を考えたりと試行錯誤を重ねました。
さらに、はくばくさんからは全部で9種もの配合パターンの提案をいただき、都度試食して配合を決めました。
吉丸:
雑穀といえば「黒米」などの赤や黒といった色がついたものを想像する人が多いと思います。
雑穀が好きな人にとっては問題ないのですが、今回は雑穀になじみがない“白米派”の人にも食べていただきたかったので、見た目を白米に寄せるように全体的に黒米の色付きが無い雑穀にしています。
もちろん、和食・洋食問わず合う味に仕上げました。
▲完成した商品を使ったメニューの試食をしている様子
吉丸:
カルシウムを訴求した商品はもともと当社にあったのですが、今回のテーマは「穀物由来のカルシウム」が含まれていること。これがけっこう……いや、かなり難しかったです。
カルシウム量を考慮しながらも、穀物一つひとつの良さを生かしつつ美味しさにもこだわりました。
加藤:
「噛むこと」をポイントにしつつ、毎日続けやすくするために手間がかからず自然に取り入れやすいかたちにするために試行錯誤しました。
「噛むこと」はタニタ食堂のメニューの特徴のひとつですが、これまでの経験から、歳を重ねるごとに噛むことを苦手に感じる人も多いことが分かっています。
そこで、白米より噛む回数を多くしつつ食べやすい硬さにこだわりました。最終的には「硬さ」というより「弾力」を持たせることを念頭に置いて開発しました。
噛んでもらうためには調理法や素材などいくつかアプローチがあるのですが、今回は雑穀の素材そのものの硬さを生かして、白米より弾力のある素材を選びました。
吉丸:
雑穀入りだとパラパラになりやすいイメージがある人もいると思いますが、これは炊き立てはもちろん、冷めてもモチモチ感が残るので、弁当やおにぎりにしてもおいしいです。大豆やごまの香りがあるので、塩むすびにしても良いと思います。
加藤:
基本的には1合の白米に対して本商品を1袋入れるのですが、雑穀の量を調整できるのもこの商品の特徴です。より雑穀感を楽しみたい方は、本商品を2袋入れて「追い雑穀」するのもおすすめです。
▲パッケージにも書かれています
加藤:
「健康は一日にしてならず」。短期間での体質改善はむしろ逆効果になることもあります。雑穀ごはんなら、毎日続けられて栄養もしっかり摂れます。毎日の食事にプラスして“健康貯金”を増やしてください!
吉丸:
カルシウムや噛む要素など、どの世代の方でも美味しく健康に食べられるようにつくりました。ご自身で、まわりの人と、さまざまなシチュエーションで一緒に食事を楽しんでください。
合同会社サウザンスマイルズ
タニタのグループ会社。社名にもなっている「もうあと1000人を笑顔に」という理念のもと、主要スクリーンリーダーにも対応したウェブサイトの運営やモジュールの開発などを行っています。
サウザンスマイルズ ウェブサイト:
https://www.thousands-miles.com/
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