食事
2024.07.18
皆さんはもしもの災害時に備え、食品の備蓄をしていますか。普段の買い物を少し工夫するだけで、無理なく災害に備えることができます。今回は栄養面も含め、家庭での食品備蓄のポイントを紹介します。
株式会社タニタフィッツミー 管理栄養士 大倉 真紀
女性専用フィットネスを運営するタニタフィッツミーの総務部と商品部に所属。店舗運営や会員の健康サポートに携わっている。
最低でも3日分、できれば1週間分の食品備蓄が望ましいといわれています。栄養のバランスを考え、家族の好みに合わせて用意しましょう。水は飲料水と調理用水を合わせて1人あたり1日に3L程度必要です。また、災害時はライフラインが停止する可能性がありますので、食品を温めたり、加熱調理をしたりできるカセットコンロを用意しておくと便利です。
普段食べている食品を少し多めに買い置きして、賞味期限が古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭に備蓄されている状態を保つ方法です。ローリングストックを活用し、古くなってきた食材から使用することで、食品ロスも防ぐことができます。
主食、主菜、副菜の3つを満遍なく備蓄することを意識しましょう。
ごはん、パン、シリアル、餅、ビスケットなどエネルギー源となるものです。レトルト食品やフリーズドライ食品など幅広くありますので、食べやすいものを見つけておくとよいですね。
災害直後は主食(炭水化物)ばかりになりがちですので、手軽に食べられるたんぱく質を備蓄することが大切です。
完全調理済みのレトルト食品は、温めることなくそのままでも食べられるので便利です。また、缶詰はツナ、サバ、イワシなどの魚介系や焼き鳥などの肉類だけでなく、大豆水煮など、好みに合わせて用意できるのでおすすめです。
災害時に不足しがちなビタミン、ミネラル、食物繊維を取るために、じゃがいも、たまねぎ、かぼちゃなど の日持ちする野菜を多めに常備しておきましょう。
野菜ジュースやドライフルーツもあるとよいですね。切り干し大根、のり、ワカメなどの乾物は、サラダにも使えてローリングストックとしても活用がしやすいです。
いざという時のために、家庭での食品備蓄を非日常的なものと考えるのではなく、日常の一部として普段から無理なく取り入れていきましょう。
参考文献:
災害時に備えた食品ストックガイド,農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/attach/pdf/guidebook-3.pdf
この記事はタメになりましたか?
人気記事ランキング
RANKING人気記事ランキング
RANKING