タニタの考える健康

【コア研コラムvol.15】筋肉をつけて毛細血管血流量を増やす

2025.02.04

タニタの新規事業に欠かせない「コア技術」。その研究・開発を担うのがコア技術研究所(通称"コア研")です。 「コア研コラム」では、研究所に所属する先生方に健康について様々なお話を伺っていきます。 今回は、慈恵医大晴海トリトンクリニックの横山先生に教えていただきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

プロフィール

横山 啓太郎 (よこやま けいたろう)先生

 

東京慈恵会医科大学 大学院 健康科学教授
慈恵医大晴海トリトンクリニック 所長
腎臓高血圧内科・行動変容外来診療医長

2016年に大学病院として日本初の「行動変容外来」を開設、診療医長となる。2019年には寝たきりのリスクを減らす「ライフデザインドック」を慈恵医大晴海トリトンクリニックにてスタートさせる。
 

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老化と毛細血管

以前の記事で“老化とは「外的な負荷を処理できなくなること。柔軟性を失うこと」”とお伝えしました。そして「老化」のキーになるのが毛細血管量と考えています。運動は毛細血管量を増やす有効な方法です。


血流と死亡率は関係がある?

2016年の New York Times Magazines で、1日中座り仕事に従事する人は15年後の死亡率が40%増加すると報道されました。これは歩行によって下肢の血流が増加することと関連していると思われます。


筋肉は血流量の多い臓器です。血流量が多いことが、緩衝系となって血圧や血糖の変動を少なくすることに繋がる可能性があります。
 


運動で筋肉をつけるおすすめの方法

筋肉が多いのは体幹と大腿です。そのため、この部分を強化する運動が有効だと考えます。
運動を継続するには、自分に適した運動を選択することが良いのですが、体幹と大腿の筋肉を鍛えるにはスクワットが有効です。

「300回スクワット(スクワットチャレンジ)」と言って、1日50回のスクワットから始めて徐々に増やして300回ぐらいやる方法も推奨されていますが、先ずは、出来る回数から10回でも良いのでやってみましょう。
 


効果的なスクワットの方法

  • 脚を肩幅あるいは少し広くして足先は15度外側に開いて立つ
  • お腹と尻を意識して、背筋をしっかりと伸ばす
  • 腕の位置は頭の後ろ、または前に突き出す
  • 息を吸いながら下げていく
  • 膝がつま先よりも前に出さないようお尻を後ろに下げるイメージで体を下げていく
  • 地面と太ももが平行になるまで下げたら、少しの間キープ。膝の角度が90度ぐらい
  • 息を吐きながらその後ゆっくりと元に戻していく
  • 立ち上がったら、再びお腹とお尻を引き締めて姿勢を正す

スクワットでしゃがむ時に背中が丸くなると、腰痛の原因になるばかりか、太ももやお尻の筋肉が鍛えられず効果が得られません。必ず、背中を真っ直ぐにして、頭からお尻までが一直線になる様に鏡などで確認しながら行いましょう。

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「コア技術研究所コラム」では、研究所に所属する先生方に健康について様々なお話を伺っていきます。ご専門の先生ごとに過去発信コラムをまとめてありますのでぜひ参考にしてみてくださいね。

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